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日本のグリーンツーリズム発祥の地大分県・安心院。「農泊」の生みの親が語るムラの幸せを求めた仲間たちとの15年。真の豊かさとは何かと日本人に問いかける。
「日本では、子供のときから一生懸命勉強して、良い大学に行き、良い会社に入り、頑張って頑張って働いてお金をしっかり貯め、倒れた時が長期休暇。医者付きのホテルで点滴を打ちながら休養し、あげくの果てに白い木の箱の中で眠って、今まで行ったことのない世界へ旅に出る。それが日本のバカンスではなかろうか。休むこと、遊ぶことは罪悪であるという観念の打破なくして、日本でのグリーンツーリズムの真の産業化、傾いた従来の観光地の復活、そして日本人の人生を楽しみ、人の幸せを祈る心の余裕など生まれてこないだろう」(本文より抜粋)
「農村民泊はスローな社会へのトビラです。そこには、都市の失ったゆったりと流れる時間、大地との幸福な関係、そして、エコな暮らしの実践者たちとの出会いがあります。」
(ノンフィクション作家 島村菜津氏)
著 者 宮田静一(NPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会会長)
発行元 西日本新聞社 2010年6月8日 発行
宮田静一
NPO法人安心院町グリーンツーリズム研究会 会長/NPO法人大分県グリーンツーリズム研究会 会長/未来ある村日本農泊連合 代表
昭和24年9月20日大分県宇佐市生まれ。昭和47年日本獣医畜産大学卒業。安心院町の国営パイロット事業で3ヘクタールにぶどう植栽。平成元年ぶどうの直売所開設。平成4年アグリツーリズム研究所発足、会長就任。平成8年安心院町グリーンツーリズム研究所発足、代表就任。平成14年4月大分県グリーンツーリズム研究会発足、代表就任。平成15年国土交通省観光カリスマ百選「農泊のさきがけのカリスマ」に認定。平成31年3月農泊の全国組織「未来ある村日本農泊連合」を設立、代表に就任する。